今回は【飛行機の遅延、欠航の原因】について説明していきたいと思います。
なぜ飛行機はよく遅れるの?と不思議に思っている方もいっらしゃるのではないでしょうか。
私たちCAも遅延を避けたいのは山々ですが、どうしても遅れてしまうこと、最悪の場合欠航になってしまうことがあります。
今回は飛行機が遅延・欠航が発生する背景について6つ紹介していきます!
天候不良
台風、大雨、雪、雷などの悪天候の場合は遅延、欠航する場合が多いですね。
フライトの安全性に支障をきたすからです。
雨も風も無いようでも上空で霧が発生している場合、視界不良で操縦に支障をきたすため天候が回復するのを待つために遅延する場合があります。
機体の不具合、整備
飛行機に不具合が発生した場合は、整備士によって修理して頂く必要があります。
機体の不具合といっても座席など少しの修理で直る場合から重大なエンジントラブルなどと様々です。
トラブルの内容によってどの程度遅延するのかも変わってきます。
修理に長く時間がかかりそうな場合は、代わりの機材があれば代替機に変更することになったりします。
整備士が不足していたり、代替機がない場合は最悪欠航になってしまいます。
機材繰り
「使用機材到着遅れのため」というアナウンスを聞いたことはありませんか?
飛行機は短いフライトですと1日にベースと目的地を何往復もしています。
例えば、シンガポールーバンコクーシンガポールージャカルターシンガポールのように複数の便を1機で運行しています。
最初のシンガポールーバンコク便で遅延が発生すると、後に続く便が影響を受けてしまいます。
これが機材繰りによる遅延です。
搭乗するお客様待ち
チェックインしているのにお客様が搭乗ゲートに来ていない場合は、地上係員(グランドスタッフ)に呼び出して頂いたり、探しにいってもらいます。
しかし出発時刻になってもお客様が現れないと、他のお客様にも迷惑ですし、後のフライトにも影響が出るため、オフロード(offload) といってお客様にはそのフライトから降りて頂くことになります。
そのお客様がお預け手荷物があった場合、貨物から荷物も下さなければいけなくなるため、さらなる遅延が発生してしまいます。
貨物室へ手荷物の入れ直し
たくさんのお客様が機内に手荷物を持ってこられる場合があります。
しかし機内の収納スペースは限られているため、手荷物が多すぎて収納できない場合は貨物室に入れ直さなければなりません。
その作業のため時間要し、遅延に繋がります。
空港の混雑
パイロットは管制塔の指示を受けて離着陸をします。
しかし滑走路が混雑している場合、
離陸する際は滑走路で順番が来るまで待機
着陸する際は上空で旋回しながら着陸順番を待たなければなりません。
多くの飛行機が発着する時間帯は待ち時間が長くなり、出発や着陸に影響を及ぼします。
いかがでしたか?
今回紹介した以外のシチュエーションもまだまだありますが、主な原因を紹介してみました。
私たちCAも定時に出発できるよう努めております。
お客様には、出発時刻の目安30分前には搭乗ゲートにいる、規定以上の大きな手荷物はチェックインカウンターで預ける、この2点守って頂きたいです。
最後までお読み頂きありがとうございました^^
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