今回は、思い出深い入社直後の【CAの訓練、トレーニング】について第1弾です。
今回と次回に分けて、あまり公にされていない訓練内容についてシェアしたいと思います!
訓練の主な内容は
①Safety and Emergency Procedure (安全)
②First Aid(応急処置)
③Service(サービス)
です。
今回は①Safety and Emergency Procedure (安全)について詳しく紹介していきます!
SEP(安全)
訓練の項目の中でも1番重要なお客様の命を守る「保安訓練」です。
機内で起こりうる様々なシチュエーションに備え、緊急事態の対処方法を学びます。
Door Operation(ドア操作)
飛行機のドアはとても重く、通常時と緊急時で開け閉めするにも手順が異なります。
Evacuation(緊急脱出)
緊急脱出の訓練では脱出時の流れを学びます。この動画を参考にしてみてください。
こちらの動画はかなり丁寧に落ち着いて行われていますが、実際のトレーニングではもっと迅速に、且つ緊張感のある雰囲気で練習を重ねてグループで合格をしました。
また脱出の訓練では避難指示(command)を言う練習があります。「Head down, stay down, stay down… Open seat belt! Open seat belt! Open seat belt! 」と避難指示を仰ぎながらドアを開けなければいけません。
訓練初日、この緊急脱出の練習をしている先輩方の様子を見て身が引き締まったのを覚えています。
こちらの動画を是非参考にしてみてください。
実際にモックアップという機体を再現した教室で練習します。
スライドを滑り降りて脱出する練習もします。
Ditching(不時着水)
海を想定してプールに飛び込んだり、水中からスライドラフトの救命ボートによじ登ったりします。
制服を着たまま身動きするのは想像以上に体に負荷がかかり大変です。
Safety Equipment(各設備の使用方法)
消火器や酸素ボトル、シートベルトや懐中電灯など機内にある非常設備について機体のどこにいくつ設置されているのか、またそれぞれ以下の項目を全て暗記しなければなりません。
・正常に作動するか確認の仕方
・使い方
・作動時間、作動範囲
・取り扱う際の注意点など
In-flight Fire(機内での火災)
機内で火災や煙が発生した際の対処方法、消化方法を学びます。
実際に炎が出る施設で防火マスクを被って消化します。
Decompression(機内の減圧)
機内の気圧が減少した場合には、天井から酸素マスクが自動的に降りてきます。
もしそのような状態に遭遇した時にどう動くのか、お客様を手助けする手順や注意事項について学びます。
Dangerous Goods(危険物)
危険物は、身に付けたり、持ち込み手荷物や受託手荷物として機内に持ち込むことはできません。
これらは航空法で決まっていますので、客室乗務員も「危険物」について把握しておく必要があります。
チェックインカウンターや手荷物検査場でも確認していますが、万が一機内まですり抜けてきて来てしまった場合でも、搭乗中にCAが危険物を発見できれば未然に自己を防げます。
保安訓練はとても厳しく精神的にも辛いと思いますが、是非、同期と団結して乗り越えてほしいと思います!
飛行機を利用される方、客室乗務員は皆この厳しい訓練を乗り越えて乗務しています。
是非、安心して空の旅を楽しんでください!
最後までお読み頂きありがとうございました^^
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